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不幸を背負う男!営業のAさん

彼の伝説はとどまることを知らない

ある冬のある日・・・

この日の彼は郊外にある、とある会社に売掛金の回収へ行っていた

ホテルから一時間以上車で走るぐらい遠く、何も無い場所

その会社を出るころには辺りは真っ暗だった

お腹も減ったと思い、車を走らせていると田んぼの真ん中にポツンとラーメン屋が一件

寒い冬の日だったので温かいラーメンは丁度いいと彼は店に入った

体も温まり、お腹も一杯で駐車場へ

車に乗り込もうとしたその時・・・

後部座席の窓が開いている!?

不思議に思いながらも外灯もない暗い所だから気が付かなかったんだと思った彼

エンジンをかけ、運転席にあるスイッチで後ろの窓を閉めようとした

「カチッ」

閉まらない

カチッカチッ!

何度やっても動かない

不思議に思った彼はルームランプを点け、後部座席を見た

そこに広がっていたのは・・・

粉々に飛び散った窓ガラスの破片

そう!車上荒らし!

次に目に飛び込んできたのは・・・

ご自慢のヴィトンのバックが無い!

しかも、中には・・・

先ほど回収してきた売掛金満タン

はい

全て無くなりました

つ~か大金入れたバックをそのまま車に置いとくなんて・・・

アホです

直ぐに警察と会社に連絡し現場検証をした

その後、彼は怒られた等という生ぬるい言葉では表現できないほど絞られた!


合掌(-人-)


降された処分


「減給+謹慎+クビリーチ」


しかし、彼の不幸パワーはここで終わりではない

この事件のあった町はかなりのどかな町で事件等とは縁遠いような場所だ

この町は平和な町作りを目標に事件・事故撲滅100日キャンペーンの真っ最中!

そう!彼が記録を止めました

丁度その日は91日目

はい1日目からやり直し

彼の不幸パワーは町一つ飲み込んだ

今の世界的不景気も彼のせい?

その後彼はこう呼ばれた


「記録を止めた絶対王者」

被害額  100万円

被害総額  320万円

※破損した窓ガラス代とヴィトンのバック代は含まれていません


伝説はまだ終わらないよ

前回の事件からしばらく経ったある日・・・

ホテルにパーティーをやりたいというお客様が来館

たまたま事務所にいたAさんが対応

お客様は高そうなスーツを着た紳士二人

お話しを伺うとIT関連の会社の方々で今度、この町に支社をつくるとの事でその竣工パーティーをやりたいと言ってきた

その上、料理は一人二万円のコースで百人ほど招待したいと

かなりの好条件!

Aさんウキウキ

今までの汚名返上だぁ!

がんばれ!Aさん

それで1週間後にそのコースを試食したいから用意してくれとの依頼

Aさんは快諾してお客様を見送った

遂に不幸からの卒業!

神様は見捨ててはいなかった

1週間後・・・

そのお客様は時間通りにやってきた

またしても担当は俺

当日は会社の人達を連れてきて5人での食事

「お飲み物はいかがなさいますか?」

と飲み物のメニューを渡す

「そ~だな・・・」

「ドンペリある?」

「ございます。」

さすがIT企業

丁度この頃はホリエモンやらなんたらかんたらでITバブルの絶頂期!

貧民の俺には口が裂けても言えないオーダー

ドンペリをグラスに注ぎ、お食事スタート

普段見られない高級食材が皿の上に並ぶ

つくづく貧民を実感する俺

ドンペリも飲み終わり、白ワインが欲しいとのこと

オーダーは「シャトーモンラッシェ」

ワイン好きの方ならこのオーダーがいかにバブリーか分かると思う

格差社会が身に染みる

料理も進み、メインディッシュ

「米沢牛のフィレステーキ秋風に漂うトリュフソース」

センスのないネーミング

料理長もうちょい美徳感覚磨こうよ

ここでまたまたワインのオーダー

「ラトゥールある?」

「ございます。」

「ちなみにいくら?」

「15万です」

「ちょっと高いな他にオススメある?」

「ラフィットなどいかがでしょう?」

「それじゃそれで」

ハァ~俺は貧民ぢゃない大貧民だわ

悲しくなってくる

料理もデザートのみとなった


ここでとどめのワインオーダー!


「デザートワインある?」

「シャトーデュゲムしかございませんが・・・」

「いいよ」


俺は虫ケラだぁ

小さな個室に格差社会という社会の縮図が見事表現された

ちなみにワインがあまり詳しくない方にお値段の発表


ドンペリ  3万円

シャトーモンラッシェ 5万円

シャトーラフィット 9万円

シャトーデュゲム 8万円

ワイン4本総額 23万円ナリナリ


この頃はワインブームも重なっていたので現在の倍近い金額だった

食事も終わったところで

「Aさん呼んでくれる?」

意気揚々とAさん登場!

こんな彼見たことないというぐらい輝いていた


「いかがでしたか?」


満面の笑みで切り出す

「いや~美味しかったよ!それじゃ当日もこの料理と今日と同じワインをお願いするよ」

正気かこのオッサン!?

俺の錆びた頭の計算機が数字を弾き出す!


2万円コース料理×100人

200万円

ワイン4本23万円×各12本

273万円

総額473万円

そんでなんだかんだで500万オーバー確定


金銭感覚おかしす

俺の事をペンペン草と呼んでください

もうAさん宝くじでも当たった感覚!

俺はAさんがこの宴会を無事に終わらせる事を祈るしかなかった…

ここでお客様が

「それで、今日ワイン飲み過ぎちゃって帰れそうにないから部屋取ってくれる?他の4人は帰るから俺だけ」

テンションMAXのAさん

「かしこまりましたぁ]」

更に

「それで明日の朝チェックアウトするときに今日の食事代払うから」

「かしこまりました!では明日の朝フロントでお待ちしています。」

とこの日はお開きになった

次の日の朝・・・

上司に久しぶりに褒められたAさん

笑顔でフロントに向かった

フロントに到着したAさん

鼻息荒くフロントスタッフに

「おはようございまぁす」

あのテンションに殺意を覚えたとフロントスタッフは後に語った。

しかし、フロントの様子がおかしい

さすがのAさんもその空気に気がついた

「どうしたんですか?」

「どうしたじゃねぇ~よ!昨日のお前のお客さん、コンビニ行ってくるって言ったきり帰ってこないぞ」

「エッ( ̄□ ̄;)!!」

「しばらくしても帰って来ないから事故にでもあったかと思って消防署に確認したけどそれらしい人は搬送されてないっていうし、向かいのコンビニ行って聞いてみたらそれらしい人来てないって」

「お前の携帯に何度もかけたけど出ないし」

このバカ!テンション上がりすぎて携帯朝から未確認

「いやっそんなはずは・・・」

そのお客さんの事務所に電話してみるも出るはずもなく・・・

行ってみると事務所はもぬけの殻

やられました

大胆な食い逃げですΣ( ̄□ ̄;)

彼の不幸を引き寄せる力はミラクルと言っていいだろう

いつだか誰かが言っていた

「あいつってあれだけの事を引き起こすってあり得なくねぇ?何か悪い霊でもとりついてるって」

と・・・

俺が思うに霊なんて簡単なものぢゃない!

絶対悪魔か死神がついてるよっΣ( ̄□ ̄;)

デスノートのリュークみたいなやつ!

後ろでリンゴ食べてるかも


被害額 33万円

被害総額 353万円


後に彼はこう呼ばれた。


「悪魔を召喚するリアルRPG」


これで彼はクビになる予定であったが・・・

彼が悪魔とマブダチでも会社は鬼ではない

営業部には置いておけないので宴会部に異動ということになった

その後、大胆な食い逃げをした奴らは捕まった

この人たちは悪徳リフォーム詐欺集団で、年寄りなどから詐欺を行っていたらしい

それで、稼ぐだけ稼いだら他の町へ移動するらしい

その移動する直前に打ち上げ感覚でホテルの盲点を狙い豪勢な食事をして食い逃げしていたとの事

まぁそんな奴らを呼び込むのも彼の成せる技だろう

その後、彼は宴会に異動にはなったが、更に伝説を残した…


続く